丸越荘の歴史
宿泊棟・丸越荘は築50年の建物をリノベーションして生まれ変わらせた建物です。
いつも通る道で丸越荘に気づいたことがはじまりでした。
たまたま出会った不動産屋さんづてに建物オーナーさんと出会い、中を見せていただきました。
すでに長く空き家となっていた建物はいたるところが傷み、造りも立派とは言えませんでしたが、
差し込む光や、時代を感じさせる断片が可能性を感じさせました。
それから1年。オーナーの協力や丁寧な仕事をしてくれる大工さんたちに恵まれ、丸越荘はhanareの宿泊棟として生まれ変わりました。
屋根を葺き替え、必要な耐震補強を施し、でももともとの美しいところはできるだけ残す工事は、
新築の建物とは別の繊細さが求められます。
様々な問題をひとつひとつ乗り越えながら、時間をかけて丁寧に工事をすすめました。
柱ひとつひとつをオイルで手作業で磨き上げると、木は本来の艶を取り戻します。
もともとあった下駄箱や新聞受けは綺麗に磨いて再びその役割を与えられました。
「築50年の建物」は、当たり前ですが同じものを造るにはどんなものでも50年かかります。
その経てきた時間がすでに貴重だと思うのです。